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振り飛車党サラリーマンの将棋と投資のブログ

YouTuberヒカル(と禁断ボーイズいっくん)のVALUに手を出して14万の損失を出した話

突然ですが本日VALUというサービスにて、有名YouTuberのヒカルと禁断ボーイズのいっくんに出資して14万円の損失を出しました笑

「投資は自己責任かつ余剰資金で!」と散々言ってきた私。自分への戒めも含めて筆を執った次第です。

VALUとは

VALUというサービスがあります。くわしくはこちら↓

valu.is

一言で言うと、「個人が株を発行して資金調達ができるサービス」です。

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たとえばビジネスでステップアップしたい個人が、株の換わりに「VALUというトークン」(以下VA)を売り出し、それを株主(以下VALURE)に買いとってもらうことで、資金を調達します。VALUREはもっと別の人を応援したいと思えば、購入したVAをほかのVALUREに転売して資金を手もとに戻すことが可能です。

発行者が調達した資金を用いてビジネスで成功し、社会的に知名度を上げると、VAの時価総額が上がり、早い段階から応援してVAを所有していた人は差益を得ることができます。

VAのやり取りはBitcoinで行われます。

通常銀行から借金をして行う資金調達をもっと手軽に行うことができ、応援してくれた人も利益を得れてWin-Winだね!というのがこのサービスの考え方。

ただし、投機目的での参加は基本的には運営から禁止されており、本質的には「出資や投資」ではなくて「寄付」なのでしょう。でも、実際に投機目的で参加している人はたくさんいます。

私は投資を趣味にしており、「儲かりそう」と思ったモノにはどんどんチャレンジするスタンスを取っているのですが、今までVALUに手を出さなかった理由がいくつかあります。(そもそも投資家は参加するんじゃねーよって話ですが、一旦置いといてください。反省してます。)

VALUに不参戦だった理由

①「VAの時価総額=その人の価値(知名度)」となる理由が弱い。

株式投資の場合、会社は株主に対して毎年配当という形で利益を還元する義務があります。概ね配当利回り(1年間の配当÷株価)は1~5%ぐらいに収束する傾向があり、利益を出せている企業は多くの配当を出す⇒株価が上昇するという仕組みになっています。本来資金調達とは、出資者への還元を伴うべきものなのです。

ただ、VALUの場合は直接配当に当たるものがないので、VAの発行者の年収や知名度が上がっても、VAが値上がりする直接の理由がありません。

そこで、VALUの場合、発行者はVALUREに対して「優待」を設定できる様になっています。

たとえば農家さんであれば、「1VA持っている人には毎年9月に野菜を2000円分おくりますよ!」という感じです。

ただ、この優待も必ず設定しなければならないわけではなく、いざとなれば仕組み上「そのうち優待を設ける予定なので今のうちに買った方がいいですよ~」という「優待やるやる詐欺」みたいなことも可能です。

②売る相手を選べる

株式や為替の場合、「100円の買注文」と「50円の売り注文」が同時に市場に出ていた場合、50円で売買を成立させる仕組みになっています。

ですが、VALUの市場ではなぜか買い注文と売り注文の値段が一致していないと取り引きが成立しない仕組みになっています。

その点がどう不満なのかというと、たとえば

1.初めに1VAだけ発行して友達に売る
2.高値で自分で買い戻す
3.さらに高値で友達に売る

というように、他のVALUREの注文を無視し、特定の人物間でVAをラリーすることで意図的に価格を吊り上げることが可能になります。(下の図のイメージ)

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また、この仕組みにより、株でいうインサイダー取引の難易度も下がるでしょう。

これらの点から、私はVALUには手を出さないスタンスを取ってきました。
ひょっとしたら②に関してはそれ自体が私のような投機家を排除する仕組みの一つなのかも知れません。

Youtuberヒカル登場!参戦を決意

VALUが世に出たのが2017年の4月位。存在自体は4月から知っていて、儲かりそうだなぁと思いながらも上記の理由によりスルーしていました。

ただ、8月に入って事情が変わります。屋台くじ動画で有名なYoutuberのヒカルがVALUのアカウントを作成しVALUを発行しました。

ヒカルはもともと個人でアフィリエイト等の事業をやっており、その後YouTuberとしてブレイク。現在は㈱VAZのNextStageという事務所に所属しています。

私がヒカルを信用してVALU参戦を決めた理由が以下。

①YouTuberとしてすでに有名であるため、自分の評判に傷が付くような行動は取らないはず

②YouTuberとして十分な収入を得ているため、VAを大量に売り出すのは、ある程度時価総額が上がってから(小遣い稼ぎのような真似はしないはず)

③個人で事業をやっていたので、出資者への還元を伴わない資金調達が自分の評判を傷つけることくらい知っているはず

④ヒカルの動画内で、㈱VAZが将来的に株式上場を考えている旨の発言があったので(発言したのは同事務所のラファエルというYouTuberですが)、ヒカルはVAZの評判を下げる行動はとれないはず

⑤VALUREのみを対象としたオフ会や、ちょっとしたグッズ等、魅力的な優待がいくらでも思いつく

⑥そして、私がヒカルのファンだったから

細かく書くとこんな感じです。今思い返しても間違った判断ではない気がするんだけどなぁ

8月10日:第一次ヒカルVA放出

ヒカルが初めてVAを発行したのが8月10日の夜。このときは私はVALUのアカウントを持っていなかったので、購入できませんでした。

この日は1VA=5000円程度でそれなりに多くのVAを発行したようで、約80人程度のVALUREが誕生しました。

VALUでは発行できるVAに上限があり、ヒカルの場合は50000VA。今後もう少し値上がりしたら少しずつ売りに出すのでしょう。

少し気になったのは、筆頭株主の井川さんという人物。75VAを所有していました。

この井川(なんかもうむかつくので呼び捨て)は㈱VAZの顧問であり、ヒカルのビジネスの師に当たる人物です。井川が筆頭株主になった理由は当然将来VAを売りぬけて差益を得るためでしょう。「VAを売る相手を選べる」というVALUの仕組みを利用したわけです。

この井川の行動を非難する声もありますが、私は「ヒカル」というよりは「㈱VAZ」という組織に出資した気でいたので、非難するつもりはありません。私も同じ立場なら同様の行動をとったと思いますし、むしろ「早い段階での大量売り」の可能性が減ったとさえ思いました。

ヒカルと同時に、同じ事務所のラファエルと「禁断ボーイズ」のいっくんもVAを売り出しました。

8月14日:VAZのYouTuberたちが一斉にVALUの話題を出す

10日以降ヒカルVAの目立った売り出しはありませんでした。いっくんは細かく売りに出していた様です。ラファエルは特に見てなかった笑

14日の夜、動きがありました。Twitterやアクティビティ(VALUのチャットみたいなもの)で3人が一斉にVALUの話題を出したのです。残念ながらスクショは取ってないのですが、概ねこんな感じです。

ヒカル「いよいよVALUで本格的に動き出す。」

いっくん「VALUのユーザーって2万人しかいないのか。禁断のチャンネル登録者数が100万越えてるから、おれが本気だせばすごいことになる。」

ラファエル「動画撮影するときはぼくも呼んでください。」

ほかにも、いい優待を思いついた等の発言もあったはずです。

これを読んで、「あぁ、ついに優待を新設するんだろうな。ついでに少しVAの売り出しがあるかも知れないから、明日の朝はパソコンの前でスタンバイしよう」というのが私の判断。

8月15日11時:ヒカル全VA放出!

次の日の朝、VALUの市場が開く9時を過ぎても目立った動きはありませんでした。ひとつ気になったのは、井川が全VAを売りに出していたこと。10日以降ヒカルのVAは連日のSTOP高で1VA=2万円程度に達していたので、井川は数十万の利益を得たことになります。

ただ、これもあまりながく持ちすぎても非難を浴びるきっかけになるから売りぬけたんだろうなと思い、特に気にはとめていませんでした。「さすがVAZの顧問、欲張りすぎないセンスはさすがだ」なんて暢気なことを考えていました。

その後9時半くらいに細かく売りが出ていたいっくんのVAの購入に成功。1VA=2万円で2VA。4万円分購入。

彼のVAへの期待はそれほどではなかったのですが、「㈱VAZに出資している」という感覚を持っていた自分はヒカルVAを買えないときの保険として購入しておきました。

その後事件が起こります。11時ごろでしょうか。ヒカル、いっくんが前日の終値(ストップ高)で全発行VA50000VAを売りに出したのです。
ラファエルに至っては今日のストップ高で全VAを売りに出しました。←こいつだけちょっと欲張ってるのが個人的にウケる笑

全VAを売りに出すということは、今後VAが値上がりしても発行者は一切得をしないということです。今後発行者が優待を設ける理由も消滅し、その後VAの価格は下落すると考えられます。
(それゆえ多くの発行者は買い注文を確認しながら少しずつVAを売りに出すようです)

その売り注文を確認した私は、5秒程度の小考のすえ、なぜか5VAの買い注文を出しました笑。1VA=2万円。10万円のお買い上げです笑。

今思い返すと完全にあほなのですが、朝の9時から定期的にF5ボタンで売り注文がないか監視していたので、感覚がマヒしていたのです笑。

ただ、昨日のヒカル達のツイートを見ていたので、その後の優待新設は間違いないと思っていました。それに、50000VAの売り注文といっても当然1日で売りきれるわけはなく、どこかで注文を取り下げると思っていました。

そして決め手の理由が以下の注文板。

(こちらのスクショは、個人投資家の山下さんに許可を取って転載させていただきました。山下さんありがとうございます。)

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ヒカルの売り注文が緑色の1VA=0.0403BTC。ただ、それより上に0.0605BTCの買い注文がたくさん残っていました。(赤が買い注文です)

もしこのヒカルの売り注文の目的が単純に市場から資金を抜くことであれば、上の方の買い注文をすべて食いつぶしてから残りの注文を出すはずです。

よってこの売りだしにはなにか別の意図があるはず!とりあえず買っとけ!てな感じで5VAお買い上げ。

8月15日19時:優待無し&なんかかっこいいこと言い出す

この日1日でヒカルのVALUを購入した人数は500人。Twitter上ではさすがにやばいんじゃないか?という声が9割、ヒカルが下手な真似を打つわけがないという声が1割くらいでした。

しかし、ここでおそれていた事態が起こります。ヒカル、いっくん、ラファエルの3人が昨日のVALUに関するツイートをすべて消去したのです。

さすがにやべーなと思いましたが後の祭。VAZの3人が今日この日にVAを売りぬけるために昨日ツイートしたことはあきらかです。

株式投資でこれと同じことをやると風説の流布で逮捕されます。ですがVALUにおいては当然そんな法律はありません。すべては投資した本人の自己責任です。

その後ヒカルがVALUのアクティビティで発表したコメントがこちら↓

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要約すると、

①VALUで投機する奴は悪
②今後優待を設ける気はない

結果的にVALUで投機してたやつらは彼にはめられたわけです笑
上記のヒカルの発言もVALUの規約的に何も間違っていません。VALUの本質は寄付なのでしょう。

今日1日でヒカルがVALUの市場から抜いた金額は2万円×2000VA=4000万円です。他の2人と合わせると1億に近い金額になります。

素人の私からみても、今日の彼らの行動にはなんら違法性はありません。すべてVALUというサービスのルール内で行われたことです。この損失は私の自己責任です。

ただ、法的に問題なくとも、ツイッターで買い煽りを行い、1億売りぬけてすぐにツイ消しという行為は卑怯だと思います。

一企業が束になって仕手まがいのことをするとは夢にも思いませんでした。

どうかこの文章が多くの人の目に、できれば㈱VAZの人たちの目に留まることを願います。

そして最後に、もう私は明日からUUUM所属のYouTuberしか見ません。

 

追記

この記事のその後を書きました。

gruber-matin.hatenablog.com