できれば遊んで暮らしたい.com

できれば遊んで暮らしたい

振り飛車党サラリーマンの将棋系雑記ブログ

MENU

対四間飛車4五歩早仕掛けについて考える

こんにちは、ぐるーばーです。
今日は四間飛車の4五歩早仕掛けの定跡について書こうと思います。
私が将棋を始めて最初に覚えた戦法が四間飛車でした。その頃の記憶を呼び覚ましながらこのブログを書いています。

既存の定跡の違和感

初手から
▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 △8四歩 ▲6八飛 △6二銀 ▲4八玉 △4二玉
▲3八銀 △3二玉 ▲3九玉 △5四歩 ▲7八銀 △5二金右 ▲5八金左 △1四歩
▲1六歩 △8五歩 ▲7七角 △7四歩 ▲2八玉 △4二銀 ▲6七銀 △5三銀左
▲5六歩 △6四歩 ▲4六歩 △6五歩 ▲4七金 △7三桂 ▲3六歩 △8六歩
▲同 歩 △6六歩 ▲同 銀 △6五歩 ▲同 銀  (下図)

f:id:gruber-matin:20170121214249p:plain

一気に進めましたがここまでは定跡です。

私はこの定跡手順は居飛車もちです。
というのも、上図の後手はすでに銀桂交換の駒得の権利を確保しており、飛車先の突破も約束されています。それに対して先手の主張はほぼ玉の固さのみ。

ここから△7七角成 ▲同桂 △2二角が主流になっていますが、振り飛車から見るとその順は案外なんとかなるとしたもの。プロの実戦例も多く、関連した書籍も多く発売されています。

というわけで、今回は「駒損は裏切らない」の精神にのっとり△6五同桂を本譜として進めます。

上図以下
△同 桂 ▲同 飛 △7七角成▲同 桂 △8七角 ▲3五歩 △7六角成 ▲3四歩
△7七馬 (下図)

f:id:gruber-matin:20170121215156p:plain
上図までの手順もほぼ定跡化されており、プロの勝率もほぼ五分五分のようです。私も四間飛車を愛用していたころは上図のように進むことが多かったです。

しかしこの局面、アマチュア同士なら実戦的に後手が勝ちやすいと思います。なんせ後手は銀得です。△8六飛車も△9九馬も残っています。
上図からは先手3三桂のかち込みが定跡ですが、3三の地点には後手の馬が利いているため、なかなか攻めつぶせるものではありません。

角交換系の振り飛車の発想

いつの間にか四間飛車から気持ちは離れ、私は石田流やゴキ中などの力戦振り飛車を愛用するようになりました。そうして月日はながれ十余年、『久保&菅井の振り飛車研究』に興味深い記述がありました。以下は引用です。

"菅井「4五歩の早仕掛けで居飛車に龍を作られる展開はいやです。(中略)4五歩には細かい変化を避けるために2二飛車でいいんです。」"

とりあえず菅井先生が私と同じ感覚を抱いていたことがうれしかった。しかし注目は最後の一文。どういうことかというと以下の局面のように、▲4五歩~▲3七桂に対して△2二飛とまわって十分では?ということらしい。以下一例として進めてみます。

f:id:gruber-matin:20170121223356p:plain

上図以下
▲4四歩 △同 銀 ▲4五歩 △5三銀 ▲3三角成 △同 桂 ▲8八角 △4三金
▲4七銀 △6三銀 ▲2六飛 △7二金 ▲4六銀左 △2一飛  (下図)

f:id:gruber-matin:20170121223817p:plain

このように進めば確かにいい勝負でしょうか。この菅井先生の発想は私にとってかなり衝撃的でした。四間飛車は基本的にさばきに重きを置く戦形であり、上図のようにがっちりと『受け止める』様な手はあまり定跡化されていません。

しかし角交換振り飛車的な発想で上図をみると確かにどこか見慣れた局面にも思えます。その発想を既存の定跡にとらわれず四間飛車に取り入れる菅井先生には脱帽です。

でも上図でいきなり▲3五歩が気になりますね。△同歩▲同銀はまずそう。
▲3五歩に△4四歩が手筋っぽい手ではありますが▲3四歩△4五桂▲3三歩成△同金
▲4五桂・・・うむ・・・微妙。
よくわかりませんでしたが可能性を感じる局面ですので時間があるときの研究課題にします笑