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できれば遊んで暮らしたい

振り飛車党サラリーマンの将棋系雑記ブログ

王手をかけさせない囲い かけられてもいい囲い

将棋

今日は将棋の囲いのお話をしようと思います。
このブログを始めた時点では、序盤の研究ネタだけで100個は書くぞ!と意気込んでいたのですが、3つ書いた時点でネタ切れの危機を向かえています。なので今回は囲い終盤についての記事にしました。

矢倉と美濃の違い

将棋の囲いは大きく二つに分けられるのだそうです。
一つ目のグル―プの代表的な囲いは美濃囲いです。
二つ目のグループの代表は矢倉囲いです。
穴熊は少し仲間はずれなのですが、どちらかといえば前者になります。

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どういうグループ分けだと思いますか?
「簡単じゃないか。振り飛車の囲いと居飛車の囲いだろう。」
「いや、縦の攻めに対する囲いと横の攻めに対する囲いだ。」それももちろん正解です。でも今回は終盤のお話をしたかったので、どちらも不正解にさせてください。

正解は...

正解は、「王手をかけさせない囲いと、そうではない囲い」です。
おそらくこんなことを言われても、ピンとこない方が多いのではないでしょうか。
説明のために、次の図を用意しました。

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後手は美濃囲いが完全に残っている状態ですが、▲8三歩と王手された局面は、既に応手が難しくなっています。△9八玉や△7一玉はほぼ詰みです。最善は△8三同銀ですが、▲同桂成△同玉▲7五桂で王手が続く形であり、後手玉は持ちません。

次に後手が矢倉の場合を見てみましょう。

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上図はどうでしょう。美濃囲いの場合と違い、△9二玉と寄った局面はまだまだ後手にも粘りがいがあるように見えませんか?

自玉に駒が利いている形は王手に強い。

二つの囲いの王手に対する耐久力の違いはなぜ生まれるのでしょうか。
その答えは自分の駒が自玉(上図の8二の位置)に利いているか否か、です。

美濃囲いは玉に隣り合っている金駒が銀のみで、自玉に対する利きがありません。それゆえ王手をかけられた途端すぐに寄ってしまいます。

対して矢倉は銀と金が一枚ずつ8二の地点に利いているので、王手を掛けられても△9二や△7一に逃げたあとの▲8二銀打や▲8二金打がそれほど脅威ではありません。

美濃囲いは一手早く受ける。

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王手に対する耐久力の理解は、終盤の指し手の指針になります。上図を見て、攻め将棋の方はつい▲2二銀のような手から読んでしまいがちです。しかしそれは勝率を下げる考え方です。

上図の様な局面はとにかく△3九銀の王手を許してはいけません。よって、▲8九歩のように一手早く受ける手が好手になります。

決して美濃囲いが矢倉囲いに対して劣っていると言っているわけではありません。美濃囲いは金銀が互いにスクラムを組んでおり、もともと王手がかかるまで手数のかかる囲いなのです。

対して矢倉囲いは王手に対して強い代わりに、純粋な固さ自体は美濃囲いに劣ります。

二つの性質を併せ持つ囲いが最強

矢倉系の囲いと美濃系の囲いのどちらを好むかはそれぞれの棋風によると思います。
おそらく受け将棋の方は矢倉を好むのではないでしょうか。矢倉系の囲いは崩されてからがなかなか寄せづらいです。

ただ一つ確かなことは、王手をかけるまで時間がかかり、かつ自玉があるマスに駒が利いている囲いが最強であるということです。
穴熊銀冠がそれに当たります。

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序盤に自玉を整備する余裕があるときは、このような二つの性質を合わせもつ玉形を目指すと終盤にあと一手の余裕が生まれます。ちなみに個人的に好きな囲いがこちらです。

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玉の遠さ、王手に対する耐久力ともに申し分なく、穴熊にも引けを取らない固さです。私はダイヤモンド美濃に組んだ後にさらに余裕があるときはこの形に組むことにしています。この玉形まで組めればほぼ負けた記憶がありません。

今回の記事は以上になります。少し変わったテーマでしたが、いつかみなさんの役に立つ時が来ることを願います。